治療方針として、ストレスは発症のきっかけにはなり得るが強調し過ぎることは好ましくない。通常型は自然治癒することも多いが、全頭型、汎発型は一般的に難治であり、積極的治療が必要となる。全身的および局所的副作用を十分に考慮したうえで治療方針を立て、長期にわたる経過観察が大切である。
■円形脱毛症の軽症−中等症例
円形脱毛症の軽症例では2。1)の処方例のみ、進行・拡大期であれば1。および2。2)の処方例を用いる。
1.内服療法
下記を併用する
セファランチン、9−15mg、分3、食後
アレジオン錠(20mg)、1錠、分1、夕食後
2.外用療法
1)フロジン液、1日2回、塗布
2)デルモベートスカルプ、1日2回、塗布
3)トプシムクリームまたはローション、1日2回、塗布
■円形脱毛症の重症例
1.ステロイドパルス療法
急速進行性の多発型で発症後1年以内であれば有効性が高い。1か月間隔で3回まで投与する。全頭型、汎発型では反応性が悪い。
ソル・メドロール注、1回500mg、1日1回、点滴静注、3日間
2.副腎皮質ホルモンの内服
急速進行性の多発型に有効。全頭型、汎発型は慢性再発性であり勧められない。
プレドニン錠(5mg)、3錠、分2、朝2錠、昼1錠
3.ステロイド局注
多発型で再発を繰り返している難治例や症状の固定化した全頭型に対しては以下の療法を用いる。
ケナコルトA注(10mg)懸濁液に1%キシロカイン注を等量混合し局注、1回/3−4週で繰り返す。
4.雪状炭酸圧抵療法 雪状炭酸を固めて病巣部に数秒軽く圧抵する。1回/1−2週で行う。液体窒素で代用することも可能である。
5.PUVA療法
全頭型に対し0.3%オクソラレン軟膏外用後、30−120分後に最少光毒程度の長波長紫外線を照射する。発毛が進むと照射が困難になる。
6.局所免疫療法
Diphenylcyclopropenoneもしくはsquaric acid dibutylesterなどのハプテンを塗布しアレルギー性接触性皮膚炎を局所で起こさせることで発毛を期待する方法である。試薬として購入し1%で感作し、0.0001%より1回/1−2週の間隔で徐々に濃度を上げ外用する。副作用としては激しい接触性皮膚炎、自家感作性皮膚炎を生じることがある。
posted by 武相荘翁 at 18:47
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脱毛治療