プロペシア

 男性型脱毛症は、思春期以降の上昇したアンドロゲンの影響下に毛包がミニチュア化し硬毛が軟毛化する。患者の男性ホルモン量は正常であることより、本症を決定するのは毛包自体のアンドロゲン感受性、特に毛乳頭細胞内での5α-リダクターゼU型の量的差異や、同細胞のアンドロゲン受容体の質と量で規定されるとの考えが一般的となった。

 男性型脱毛症の根本的治療薬として、米国では抗男性ホルモン剤(プロペシア;U型5α-リダクターゼ阻害剤)内服が認められていたが、2005年10月11日、日本でも輸入承認が取得された。

男性型脱毛症の根本的治療プロペシアは5α-還元酵素を阻害し、男性型脱毛症の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)産生を抑制することにより、男性型脱毛症を治療する。

 抜け毛防止の薬品はこれまでにも様々な種類が販売されていたが、プロペシアは抜群の効力を誇ることで知られている。海外での臨床試験では、9割の患者で抜け毛の進行を抑える効果が見られたという報告がある。

posted by 武相荘翁 at 16:25 | 脱毛治療

男性型脱毛症経口治療薬

 一般名フィナステリド、商品名プロペシアは、5α−還元酵素U型阻害薬であり、男性型脱毛症用薬である。円形脱毛症等には効果がない。

 男性型脱毛症経口治療薬であるプロペシアには、有効成分であるフィナステリド以外に、添加物として、セルロース、乳糖、部分アルファー化デンプン、カルボキシメチルスターチNa、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ステアリン酸Mg、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウを含んでいる。

 プロペシアの効能・効果は、男性における男性型脱毛症の進行遅延であり、他の脱毛症に対する適応はない。また女性に対する適応はない。海外で実施した閉経後女性の男性型脱毛症を対象とした12ヵ月間のプラセボ対照二重盲検比較試験(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められなかった。

 男性型脱毛症の男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、増量した場合の有効性は証明されていない。増量する場合、1日1mgを上限とする。

 男性型脱毛症に対しプロペシアを3ヵ月連日経口投与して効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。効果を持続させるためには継続的に服用することが必要である。前述したように、増量による効果の増強は、確認されていない。本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には、無効と考えられる。
posted by 武相荘翁 at 06:55 | 脱毛治療

円形脱毛症の治療

 治療方針として、ストレスは発症のきっかけにはなり得るが強調し過ぎることは好ましくない。通常型は自然治癒することも多いが、全頭型、汎発型は一般的に難治であり、積極的治療が必要となる。全身的および局所的副作用を十分に考慮したうえで治療方針を立て、長期にわたる経過観察が大切である。


■円形脱毛症の軽症−中等症例
円形脱毛症の軽症例では2。1)の処方例のみ、進行・拡大期であれば1。および2。2)の処方例を用いる。

1.内服療法
下記を併用する
セファランチン、9−15mg、分3、食後
アレジオン錠(20mg)、1錠、分1、夕食後

2.外用療法
1)フロジン液、1日2回、塗布
2)デルモベートスカルプ、1日2回、塗布
3)トプシムクリームまたはローション、1日2回、塗布


■円形脱毛症の重症例

1.ステロイドパルス療法 
急速進行性の多発型で発症後1年以内であれば有効性が高い。1か月間隔で3回まで投与する。全頭型、汎発型では反応性が悪い。
ソル・メドロール注、1回500mg、1日1回、点滴静注、3日間

2.副腎皮質ホルモンの内服 
急速進行性の多発型に有効。全頭型、汎発型は慢性再発性であり勧められない。
プレドニン錠(5mg)、3錠、分2、朝2錠、昼1錠

3.ステロイド局注 
多発型で再発を繰り返している難治例や症状の固定化した全頭型に対しては以下の療法を用いる。
ケナコルトA注(10mg)懸濁液に1%キシロカイン注を等量混合し局注、1回/3−4週で繰り返す。

4.雪状炭酸圧抵療法 雪状炭酸を固めて病巣部に数秒軽く圧抵する。1回/1−2週で行う。液体窒素で代用することも可能である。

5.PUVA療法 
全頭型に対し0.3%オクソラレン軟膏外用後、30−120分後に最少光毒程度の長波長紫外線を照射する。発毛が進むと照射が困難になる。

6.局所免疫療法 
Diphenylcyclopropenoneもしくはsquaric acid dibutylesterなどのハプテンを塗布しアレルギー性接触性皮膚炎を局所で起こさせることで発毛を期待する方法である。試薬として購入し1%で感作し、0.0001%より1回/1−2週の間隔で徐々に濃度を上げ外用する。副作用としては激しい接触性皮膚炎、自家感作性皮膚炎を生じることがある。
posted by 武相荘翁 at 18:47 | 脱毛治療

壮年性脱毛症の治療薬と移植

 壮年性脱毛症を医学的に治療する方法は移植があります。良く用いられる薬には、2つあります。


Minoxidil (Rogaine)
 溶液状の薬で、毛包を刺激するために直接頭皮に塗ります。この薬で多くの男性の脱毛を遅らせることが出来ます。新しい髪が伸びてくる男性もいます。この薬を使うのをやめると、脱毛の程度は元に戻ります。

Finasteride (Propecia, Proscar)
 この薬は錠剤の抗男性ホルモン剤でU型5α-リダクターゼを阻害します。Minoxidilの様に、この薬は、新しい毛髪が生えるよりも毛髪が抜けるのを防ぐことにより脱毛に効きます。Finasteride は、Minoxidil よりも脱毛症に効果的です。この薬も飲むのを止めると、脱毛の程度は前に戻ります。


 毛髪移植は、まだ脱毛しないで毛髪が成長し続けている頭皮から小さい皮膚弁を切り取り、脱毛が進んでいる頭皮に移植します。毛髪移植は、皮膚弁を作る頭皮に傷を残す危険性と皮膚感染の危険をともなっています。手術は、通常複数の移植を必要として、高価です。しかし、結果は素晴らしいことが多く、その効果は永久です。

 頭皮に毛髪を植え込むことは、薦められません。植毛は、頭皮の傷跡、感染症から膿瘍を引き起こすこともありえます。人工繊維による人工植毛は、高い感染率のため、米国では禁止されています。
posted by 武相荘翁 at 20:57 | 脱毛治療