薬物による脱毛症、その発生率と管理および回避について

 脱毛症を起こす多くの薬は毛周期に干渉して、脱毛症を起こしている可能性があります。脱毛症を起こす薬は、主に2つの異なる機序により成長期毛包に影響を及ぼしているものと思われます。

 脱毛症を起こす一つ目の機序は、毛球で、毛髪成長のために行われる細胞の有糸分裂活動の停止を誘導することによって脱毛を起こすことで(成長期脱毛)。二つ目の機序は、毛包を早く休止期にすることによって脱毛を引き起こすことです(休止期脱毛)。

 成長期脱毛では、脱毛が薬剤投与の通常数日から数週間後から起きるのに対して、休止期脱毛において、脱毛が明らかになるのは薬剤投与の2−4ヵ月後に明白になります。

 成長期脱毛は抗悪性腫瘍薬の突出した副作用で起こります。抗悪性腫瘍薬は毛球に損傷を与え、毛髪成長のために行われる細胞の有糸分裂活動を阻害します。

 休止期脱毛は、インターフェロン、高脂血症治療薬、抗凝固剤、ビタミンAなどが原因となっている可能性があります。

 薬物性の脱毛は、薬物の使用をやめると通常元に戻ります。薬物による脱毛症の発生と程度は、個人個人の体質により変わります。ごく希しか脱毛を引き起こさない薬もあれば、大部分の患者に脱毛を引き起こす薬もあります。

 多毛と多毛症も、薬剤投与と関係している可能性があります。多毛に関連性が深いと考えられている薬剤は、テストステロン、danazol、コルチコトロピン(ACTH)、メチラポン、筋肉増強剤とグルココルチコイドなどです。多毛症は、シクロスポリン、ミノキシジルとジアゾキシドによって起きる副作用のうち一般的なものです。
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posted by 武相荘翁 at 12:41 | 脱毛症の原因

壮年性脱毛症に関連する遺伝子

 壮年性脱毛症は、いろいろな遺伝子と環境要因の相乗効果で引き起こされていると考えられています。しかし、多くの研究者が、壮年性脱毛症に関与するかもしれない危険因子を持つ遺伝子を調査していますが、まだほとんど分かっていないというのが実情です。

 専門家の方々は、壮年性脱毛症がアンドロゲンと呼ばれているホルモン類に関連があると断定しています。そして、特にアンドロゲンのうちジヒドロテストステロンと呼ばれているホルモンの関連が強いとしています。アンドロゲンは、出生の前に、そして、思春期の間に通常の男性の性発達にとって重要です。アンドロゲンには、男性と女性で、毛髪の発達と性衝動を制御することのような重要な機能をもっているのです。

 毛髪の発達は、皮膚の下にある毛包と呼ばれている構築物の中で始まります。毛髪の各々の繊維は、通常2-6年の間成長して、数ヶ月の静止段階に入り、それから、抜けます。毛包が新しい髪をのばし始めるとき、毛成長のサイクルは繰り返されます。毛包の中の増加したアンドロゲンは、毛成長のサイクルを短くし、その上、毛髪をより細くすることができます。その上、新しく毛成長のサイクル始まるのを遅らせる作用もあります。

 専門家の方々がいくつかの遺伝子が壮年性脱毛症に関与している可能性があると考えています。ARという遺伝子が、壮年性脱毛症に関与していることが確認されました。AR遺伝子は、アンドロゲンレセプターを作り出します。アンドロゲンレセプターは、人体を効率よくジヒドロテストステロンと他のアンドロゲンに反応させます。研究は、AR遺伝子における変化が毛包でアンドロゲンレセプターのさらなる活動につながることを示唆しています。しかし、これらの遺伝子の変化がどのように壮年性脱毛症で、男性と女性で脱毛違いを引き起こしているのかは不明なままです。

 専門家の方々は、壮年性脱毛症と他の医学状況(例えば女性では多嚢胞性卵巣症候群との関連性、男性では冠状動脈性心臓病や前立腺ガンとの関連性)の関係を調査し続けています。専門家の方々はこれらの障害が、ある程度、高いアンドロゲン濃度と関係しているかもしれないとしています。確認されていない他のホルモンや環境要因、遺伝子の要因なども、複雑に絡み合っているのでしょう。

 多くの遺伝子で環境要因が複雑に絡み合っているために、壮年性脱毛症の遺伝子パターンは不明です。しかし、壮年性脱毛症は、壮年性脱毛症の方がいる家族で多く見られる傾向があります、そして、壮年性脱毛症の方を近親に持つことは、壮年性脱毛症になる危険が高いように見えます
posted by 武相荘翁 at 11:10 | 脱毛症の原因
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